東京トウモロコシは、8月中旬以降が材料。

8月10日に米農務省から需給報告がありました。市場は、2017年の単収予想を1エーカー当たり166.2Buとし、結果169.5Bu(前回予想170.7Bu)であったため、思ったよりも下方修正されない失望感から、シカゴ市場は大幅安となり、東京市場で21090円まで売られることとなりました。正直、私も市場予想と同じで、作柄の良以上が60%に低下したことから、単収が170.7Buから168Buに引き下げられると予想しておりました。

 今回市場が、前回発表された期末在庫23.25億Buから19.40億Buへ約4億Bu下方修正されると予想していたところ、22.73億Buにとどまったことから一気ファンド売り浴びせが入ったと考えます。しかし、作柄良以上が60%まで低下しているにも拘らず、この単収は高すぎると考えております。しかし、米農務省が机上で出した数字だとしましても、その数字を商社を含む、農家などが参考にして、手当や現物を売りつなぐため、当面この数字が出たということは、今後上値が重くなると考えております。

 正直、今回の相場は売れておりません。もう少し、米農務省の発表後に上振れすると考えていたため、新規売りの指値を少し高めに設定しておりました。もう既に天候相場は終わり、今日明日では特に材料はありません。ただし、今月中旬以降から実施されますクロップツアーで、各州の単収予想が出始めるため、その州ごとの発表により、市場が反応することでしょう。市場が反応しやすい州は、作柄が悪いと言われておりますネブラスカ州と、アイオワ州。作柄が良いと言われているミネソタ州の数字が気になるところです。

色々述べましたが、結論は戻り売り方針です。仮に、主な州の単収が引き下げられ、今回需給報告前に市場が予想した数字166Buであった場合でも、4ドルを上回ることはできないことから、東京市場で22000円を上回ることはないと考えております。よって、戻り売り狙いで臨むのが良いでしょう。

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