本日、東京トウモロコシが、大幅上昇となりました。昨日、米農務省から需給報告の発表があり、米国では輸出が上方修正されたことにより、期末在庫が前月比2億2500万Bu下方修正され、世界需給ではアルゼンチンの生産高が300万トン減少したことにより、世界期末在庫が390万トン(前月比2%下方修正)下方修正されたことから、シカゴコーン中心限月が3.9ドルを上回ってきました。
なぜここまで買われるのか?正直、理解ができません。ただし、マーケットで付けている値段は、否定できない値段、そういうことを考えますと、23600円の値段が高いと断言することはできません。
そのことを踏まえながら、考えていきたいと思います。その前に、私は依然として売りの考え方には変わりありません。シカゴコーンにおけるファンドの買い越ポジションは、約214000枚(2月27日時点)となっており、その後も取組が増加しているため230000~250000枚まで増えていると思われます。これは、昨年の天候相場の買い越ポジションを上回っております。なぜここまで買いまくるのでしょうか。アルゼンチンの乾燥した天候のため、生産高が落ち込むとの見通しが、今回発表されました。今回の生産高は3600万トンと2016年度の4100万トンから減少していますが、2015年度の生産高は290万トンであったことを考えますと、悲観するような減少ではないと考えております。しかも、米国の輸出が増加したからと言いましても、先月から言われていたことであり、それでも20億Bu以上期末在庫があるといったことが、今後の圧迫要因になると考えております。
ただし、気を付けなければいけないのは、相場の勢いです。相場は、テクニカルの新規買い、新規売り、買戻し、転売といった内部要因により、一時的な高値・安値を付けるもの。そう考えますと、東京市場でファンドが仮に買いに回るようならば、多少の反発もありそうです。
だからと言って、逃げ腰にはなりません。ここでは、売り勝負に行きたいと思っております。
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