4日、夕に、中国政府が大豆・コーンを含む106項目に輸入関税を課す案を発表したことを受けて、シカゴコーン時間外取引が急落、それを受けて東京市場も大幅安となりました。しかし、その後、米中間での交渉が行われるとの安心感から、シカゴコーンは反発、東京トウモロコシも24000円台を付けました。今回の反発は、貿易摩擦に対する安心感だけではなく、米コーンベルトでの寒冷な天候により、作付が遅れる懸念が出ているため、買い進まれたようです。誰が買ったのでしょうか?本日の東京トウモロコシは、買われすぎでしょう。恐らく商社は買わないと思います。
それはさて置き、下記の地図は、米中西部の降雪・降雨を表示する天気図になります。赤色で囲んでいるところが中西部になります。水色の示されていますのは、降雪を表しているものです。かなり、気温も低めとなっていることから、作付がしにくい状況であることは事実です。しかし、週間予報を見ますと、12日あたりからは気温が回復することから、作付遅れでどこまで買い進まれるかというところでしょう。しかも、数年前に冬から春にかけて大雪を記録しましたが、その年の天候相場は雪解け水の影響から、土壌水分が潤沢であり、価格が下押ししたといった経緯があります。私は、今だけのように思います。
次に、なぜここまで東京トウモロコシが高値を維持しているのか不思議です。下記の折れ線グラフは、バルティック海運指数の数値を表しているものになります。米国が中国へ輸入関税を引き上げてから、貿易摩擦が起こり、そのため物の動きが落ち込んだようです。海運指数が急落していることが理解できると思います。そうしますと、東京トウモロコシのコストダウンにつながることから、このまま高値を維持し続けるとは思いません。
いずれ、価格が強材料を吸収し、弱材料に反応しやすくなり、ファンドの買いポジションの手仕舞い売りが出てくると考えているため、このまま売りで継続していきたいと思います。
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