東京トウモロコシは、売りの考え方不変。

 本日、米農務省から需給報告がありました。事前予想では、生産高143億3100万Bu(前月見通し140億4000万Bu)で、期末在庫も上方修正の予想でしたが、蓋を開けてみますと、単収は据え置かれていました。そのため、生産高は作付面積が6月末に増えた分、142億3000万Buと前月比1億9000万Bu上方修正されましたが、一方期末在庫は15億5200万Bu(同15億7700万Bu)と下方修正となりました。内訳を見ますと、飼料用需要と輸出が上方修正されたため、世界的に需要が増加するとの展開を、米農務省が示した内容でした。今回の需給報告には、懐疑的な見方もあるようです。

 確かに、単収が据え置かれたことや、ドル高に対して輸出が増加するとの見方は、私自身腑に落ちません。ただ、今回の数字は今後の相場に影響してきます。当然、天候相場終盤を迎え、徐々に上値は重くなる一方で、需要が増加するとの見方を米農務省が示したことから、下落時では買い拾われることも予想されます。

 つまり、戻り売りの考え方ではありますが、安値をせめて(売り叩く)行く必要はないと考えます。ゆっくり戻りを売っていくのが良いでしょう。いずれにしましても、米産地の天候は、受粉に適しており、作柄良以上が70%以上を維持することも予想でき、いずれ単収176Buを上回ることになると思います。

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