東京金は、本日も続落。年初の高値から470円ほど下げたことになります。金の下落要因は、北朝鮮リスクが緩和し、ドルが底打ち上昇した上で、貿易摩擦に備えて中国が金売却に動いたことから、このような状況になったと考えております。
最近の東京金の下げは、そもそも7月27日の米国・実質GDPの数字から始まったように思います。事前予想は下回ったものの、4%台であったことから米国経済が堅調であることを確認、しかも先日のFOMCで声明文の文言が、「堅調な成長」から「力強く成長」に景気判断を上方修正してきました。その流れから、本日の米雇用統計(非農業部門雇用者数事前予想19万3000人増)で、事前予想を上回る数字が出てくると市場は期待しているようです。そのため、昨日ドルが買われ、NY金が売られたと考えます。どこまで米雇用統計の数字を織り込んでいるのかは分かりませんが、万が一、米雇用統計で事前予想を下回る結果ならば、昨日の米国市場の逆の動きをする可能性があります。いずれにしましても、米雇用統計以降の金の動きが重要になります。弱気はしたくないところです。
東京白金は、世界第2位の白金生産会社インプラッツが、昨日2年間で労働者を3分の1削減することを発表してきました。そのため、安値から切り返したようですが、その材料で相場が反応するということは、市場が売りすぎていることになります。しかも、鉱山会社がそのような経営計画を発表した事は、白金価格下落により、かなり追い込まれていると考えております。東京白金は、いずれ買い方の恨み相場を予想しているため、買い方針継続しています。
東京トウモロコシは、24500円以上は強気する相場ではないでしょう。シカゴコーンで言いますと、3.8ドル以上を強気できません。作柄良以上は、未だ70%台を維持しており、今年に限っては受粉が順調に行われています。昨年以上に生産が増加する可能性が高いため、再び売り叩かれることでしょう。
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