東京トウモロコシは、新補限月を狙う。

 先週末に、コーンの需給報告(最終生産高)が米農務省からありました。

 2018‐19年 生産高 144.20億Bu(事前予想145.09憶Bu)期末在庫 17.35憶Bu(同17.4憶Bu)という結果となりました。生産高が事前予想を下回ったにもかかわらず、期末在庫はほぼ予想通りであったのは、飼料用需要が落ち込んだからになります。

 一方、世界需給では、アルゼンチン、ブラジル、世界の期末在庫共に、事前予想を上回る結果となりました。

 正直、上値は重いと考えておりますが、ドル円が堅調に推移すると予想しているため、為替分で東京市場は堅調に推移すると考えております。しかしながら、世界需給も緩和していること、飼料用需要の落ち込みなどを考えますと、いずれ売り叩かれると考えております。

 来週以降から2019年度の作付意向面積の予想及び、需給予想が出始めることから、米中貿易摩擦懸念により米農家はトウモロコシへ作付けをシフトする可能性があるため、さらに需給が緩和するとの見方が出始めると考えております。米中通商協議が注目されておりますが、もうすでに米農家は穀物の種を購入し、肥料なども用意していると考えているため、仮に米中通商協議がまとまったとしましても、2019年度のトウモロコシ作付面積に変化はないものと考えます。よって、今週は東京トウモロコシの納会を控えていることから、来週以降の新補限月に対し、新規売りを考えていこうと思います。

 ドル円が堅調に推移すると予想しているため、安値を売り叩くのは時期尚早。

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