東京トウモロコシは、高値追いの動きとなっております。現在開催しています米農業フォーラムで、米農務省が、2019年度の米国産トウモロコシの作付面積が(前年度8910万エーカー)9200万エーカーになるとの予測を公表しました。アナリストの事前予想は9150万エーカー(ロイター通信調べ)であったため、その予想も上回る結果となりました。前年度よりも290万エーカーも増加するとの予想は、生産高が単収170Buで計算しましても、4億5000万Bu増加するとの見通しになります。それにも拘らず、シカゴコーン中心限月5月限が3.8ドル台は高いと考えております。
しかも、シカゴ市場の変動がない時でも、東京市場が買い進むまれているのは、ファンドの買戻しと新規買いが相場をけん引しているからだと考えております。東京市場に置けるファンドのポジションは、1月4日時点で買いが50枚に対し、売りが750枚ありました。それが、昨日では買いが380枚に対し、売りが360枚と買い越しに転じてきています。さらに買い進む可能性はありますが、ここから一気に上昇した場面では、ファンドの買戻しと新規買いがまとまって入ってきたと判断し、新規売りをしていきたいと思います。
ちなみに、シカゴコーン19年/5月限が3.84ドル、20年/3月限は4.11ドルの順鞘となっており、1セント45円で計算しますと、東京市場での当先の鞘が1215円となります。つまり、東京トウモロコシ19年/5月限が23170円(22日終値)であることから、20年/3月限24385円がシカゴコーンとほぼ同じ鞘関係になるということになります。よって、当限が上昇しなかった場合は、24385円以上が買われすぎとなり、いずれ商社の売りも出始めると予想しております。
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