8月安のアノマリーは、今年も!?

昨日のコメントでは、東京金の9月中旬までの予想をしてみました。その中で、まず初めに下落するのは日経平均と考え、今は東京金よりも日経225先物の売りが有効とし、お客様にも一斉にメールいたしました。結果、本日500円以上の値下がりを演じました。

さて、相場はここからです。6月15日の件もありますので、油断は禁物です。

<テクニカルから見た今回の日経225>

キャプチャ

昨日も同じ日足チャートを掲載しましたが、本日は一本大陰線が立っております。移動平均線を見ますと、5日移動平均線(緑色)、25日移動平均線(赤色)を上から下抜いております。これは、簡単に言いますと、中期のトレンドが中立になっているところに、短気トレンドは売り転換を示していることになります。上昇相場ならば、基本は25日移動平均線の上に5日移動平均線が推移しております。6月15日の場合でも、相場は下落しておりますが、25日移動平均線でサポートしております。ただし、今回は・・・。

次に

キャプチャ1

一目均衡表です。一目均衡表の雲(先行スパン)に突入しました。しかも、転換線が基準線を上から下抜けました。当然、本日これだけ売られているため、遅行線は実線を下抜けております。これは売りの形です。6月15日の暴落時では、価格が基準線でサポートしているのが理解できます。

最後に

キャプチャ2

私が、信頼している指標として使っています回帰トレンド分析です。何度か回帰トレンド分析について説明しているため、ここは割愛させていただきます。この期間は125日、つまり半年間の値動きにより、今の相場が売られすぎなのか、そうでないのかを検証したいと思います。

コロナウィルスショックにより、3月に大暴落しております。その時は一番下のσ=ー2を下回りました。これは完全に売られすぎです。続いて、6月15日の下落時では、125日の中心線でサポートされました。今回はその中心線を下回り、売られすぎの状態ではないため、やはり売りで考えるのが良いと思います。本日夜間取引でも、売り狙いしていこうと思います。

昨日、ご存知のように米GDP速報値の発表がありました。4~6月期の実質国内総生産(GDP、季節調整済み)速報値は、前期比年率換算で32.9%減少となり、統計がある1947年以降で最大のマイナス幅となりました。一時は、コロナウィルスワクチン開発により、経済が回復するとの期待もありましたが、このまま感染拡大することを考えますと、どうしても景気先行き不安を拭い去ることはできません。そのため、今は金融緩和で買い拾われる場面もありますが、米国の決算発表も終了し、NYダウの買いが続かなくなれば、さらなる下値を模索すると考えております。

<そうなるとNY金は!?>

NY金は、ドル安がNY金価格を押し上げております。このままの関係でいますと、NY金が2000ドルまで上昇しても、東京金の上値は限定的になることでしょう。円高は、東京金の上値を抑えますが、NY金が下落しない限りは、売り妙味はありません。円高で東京金の上値を抑えることしかできません。とはいえ、以前もお伝えしましたが50~70円の動きは驚くような状況でないため、意識しておく必要はあります。

ただし、そう言っても、株価が下がり、NY金だけが上昇し続けることはないでしょう。むしろ、3月のような修正安もあると考えます。今の相場は、ファンドの買いが旺盛であるというよりは、米国金ETF(現物)の買いで下値をサポートしている動きを見せていることから、米国金ETF保有残高の増減は注意しておきたいと思います。

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