利上げを乗り越えた中央銀行は、余力あり。17:29

 昨日の中国経済指標が市場予想を下回ったことや、格付け会社フィッチが70を超える銀行の格付けを引き下げる可能性があると報道したことで、市場は不安先行での動きとなりました。一番市場が警戒するのは、不透明性です。明らかになっていないことが、市場をネガティブにさせます。

中国経済懸念は、ある程度市場は織り込んでいるように見えますが、今回米銀行格下げすると中堅以下の銀行がジャンク級になることを懸念しているように思えます。

しかし、FRBは昨年から利上げをしており、バランスシートは思ったほど縮小していません。つまり、何らかのアクシデントがあったとしても、対応するだけの能力はあります。

本日の日本市場は、かなり神経質な動きになっていたと思います。

【大証金】

 大証金は、会員サイトで示した価格まで下げなかっため、新規買いは成立しませんでした。ただし、指値は継続とします。ストップロスは、引き続き〇〇〇〇円に設定。先日からお伝えしていますが、米国ETFの残高が減少し続けており、NY金上昇はあまり期待していません。ただし、円安が継続すると予想しているため、大証市場は底堅く推移すると思います。仮に、FOMC議事録後ドル安・円高に振れたとしても、ドル安がNY金価格を押し上げる要因となり、いずれにしても底堅い相場展開をイメージしています。ただし、NY金の上昇には限界があり、反発したところでは利食いを意識した方が良いでしょう。

【大証白金】

 大証白金は、上値の重い展開となりました。しかし、ここの下げは想定内です。会員サイトや一部のお客様には、予想レンジをお伝えしていますが、その下限を下回ったわけではありません。多数の米銀行格下げの可能性が、市場を弱気にしていると考えます。ただし、繰り返しの話になりますが、底値形成は悲観から生まれます。弱気が増えることによって、その反動も増すということになります。

本当にマーケットが危機的状況ならば、ⅤIⅩ(恐怖)指数は反発し、リスクオフの円買いに動くことでしょう。しかしながら、円は買われずに145円台を維持しております。つまり、材料に踊らされているように思います。しかも、NY市場では先週末に大口投機家のショートカバーが入りましたが、2日前から売り直しているようにも思えます。ただし、再三述べているように、ショック安は楽観が多いことによる反動であり、既に下がるという悲観的な考えでは起こりえないというのが、私の考えです。

 よって、やや上値の重さは感じますが、引き続きレンジ内での動きを予想します。会員サイトでは、久しぶりに新規買いが成立しました。ストップロスは、必須です。

【日経225】

 日経225は、会員サイトで買い玉のストップロスがヒットしてしまいました。以前からお伝えしている通り、32000円が心理的節目と予想し、その価格を下回ったことで上値の重い展開になりました。当然、テクニカルは弱気となっておりますが、本日日本株が軒並み下落したことで空売り比率は46%まで跳ね上がりました。つまり、本日の株式市場においては、市場がかなり弱気したことになります。その弱気が解消する場面もあると思いますが、仮に〇〇〇〇円前後まで反発した場合は、売りを意識していきたいと思います。

正直、日経225が一番困難な相場です。常に考え方をリフレッシュさせながらトレードしていきましょう。

無料会員サイトは、金・白金の場合、9時前後更新いたします。日経225は、9時30分~10時を予定しています。会員サイトと一般サイトは、同じ見解であり、トレンドに関して会員サイトが明確になっております。お客様、会員様は日々の短期トレンドをご確認ください。

 お分かりにくい点もあるかと思いますので、その時はお気軽にお問い合わせください。TEL 080-4653-1005(高橋)

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