週末で、長文になりました。11:00

 【自分の心理】

 自分が買いやすいところは買わず、買いにくいところを買うのが良いでしょう。なぜ、買いやすいのか?買いにくいのか?考えてみましょう。買いにくいところは、弱材料が蔓延しているからです。何度もお伝えしていますが、今のような中国経済懸念、米国利上げ長期化懸念など、強材料がほとんど見当たりません。材料を当てにしている方は、買いにくいことでしょう。ただし、相場は材料というより、大口投資家の行動です。現時点で弱材料が蔓延しているにもかかわらず、投資家が楽観的・買いポジション保持しているのならば、更なる下落を予想することができます。しかし、そうでない場合は、強材料が一つ出ただけで反発力が大きくなります。そのことを把握しておく必要があります。

高値では枚数を多く買えるけども、安値では枚数を抑えて買う。それが、相場の下値ゾーンを示している証です。①高値で買ったものを一旦ストップロスをして買い直した方や、②高値で買った分と安値で同じ枚数買える方、若しくは③運のいい方が、相場で利益を出すことができます。

【利益を出すために必要なこと】

 ①は、ストップロスをすることで、新たに安値を買うことができます。ここでのデメリットは、実損を出し、相場が下がらない可能性があるということ。ただし、メリットは、評価損をなくし、客観的に相場を見ることができるということです。②は、資金力です。ほとんどの方が、逆ピラミット型になります。高値では強材料が多いため、自信持った枚数で買い、安値では買いにくくなり、枚数を縮小してしまいがちです。ただし、相場にはポイントが必ず来ます。そのポイントが来た場合は、高値で買った分、安値でも買い拾う精神力が必要になります。③は、現物に近い資金を用意し、相場が下落しても不足請求が出ないポジション取りをしている方です。当然下落したものは、上昇しますので。しかしながら、一度思惑が外れた方は、利益を伸ばすことはできません。反対に動いた恐怖心があるからです。そのように考えますと、①の手法が相場に適していると、私は思います。

【相場を客観的に分析】

 万年強気をするのは分かりますが、相場は売り方と買い方が存在します。材料も強材料ばかりではなく、価格次第ではその材料を織り込み、弱気へと変貌することもあります。相場を主観的に考えるのではなく、客観的に考えるようにしましょう。相場がおかしな動きをしていると思ったら、今までの行動と逆の行動に出れるようになれば、大損をすることはなくなります。

 相場は、必ず①上昇②下降③レンジに分けることができます。それと、主役・脇役に分けることもできます。取組み増加=人気、取組み減少=人気離散。買いつき、売り込みなど、色々な観点から分析すると、イメージしやすくなります。そのため、市場動向が一番重要ということになります。ちなみに、100%相場が当たる指標は存在しません。ただし、確率を上げることはできます。材料・ニュースは、投資家心理を揺さぶりますので、あまり重視しない方が良いでしょう。是非、ご参考にしてみてください。

【例えば】

 私のお客様で、他から情報を得ている方がいます。そのお客様曰く、1か月前に『ショック安がある』との情報が入ったようです。私は、自分の分析の中で、それは無いと判断していましたが、その情報を無駄扱いできず、お客様には何も言えませんでした。ただし、これだけは言えます。誰にも、ショック安を予想することはできません。リーマンショック時も、相場下落を予想していたトレーダーがいましたが、3か月~6か月後に下落したという経緯があります。ショック安を期待すると、相場を見失うことが考えられます。そのため、ショック安を信じるのではなく、そうなっても良いポジション取りをするのが良いでしょう。繰り返しの話になりますが、底値近辺で買える方は、ごく一部です。私は、常に大口投資家のポジションの偏りを気にするようにしています。

【大証金】

 大証金は、昨日会員サイトで新規買いが成立しましたが、ストップロスもヒットしてしまいました。昨日は、ドルが下落したことを受け、NY金も反発しましたが、前日のFOMC議事録を受け、再びドル反発・米長期国債利回り上昇が、NY金の上値を抑えたようです。しかも、米国ETFは、昨日も6.93トン減少し、7月25日に比べ31.49トン減少したことになります。前回もNY金に期待していないと述べましたが、これだけ投資人気離散していることを考慮すると、もう一段安があるかもしれません。よって、もう一段下げたところを買い拾いたいと思います。基本は、ストップロスを設定し、突込み買い主体です。

【大証白金】

 大証白金は、昨日ドル安に振れたことで、NY市場における大口投機家のショートカバーが若干出たように思います。しかし、再びドル高・米国債長期利回り上昇・NY金下落により、NYプラチナは上値を縮小させる動きになりました。恐らく、大証白金は、2日~3日間は反発しても本日のような動きをすることでしょう。ただし、基本は突込み買い方針です。会員サイトでは、既に新規買いが成立しております。ストップロスを設定し、保持していきたいと思います。

 今の大証プラチナ反発期待は、NYプラチナにおける大口投機家のショートカバーしかありません。しかも、ドル安が条件になると考えます。なぜここまでショートカバーの可能性を伝えているかと言いますと、先週末CFTC建玉明細で8日時点に、大口投機家売りポジションが約39000枚まで増加し、ネットロングは前週よりも約9000枚縮小しました。つまり、市場は弱気しているということになります。その後、9日以降の取組みを見ますと5000枚近く増加しており、NYプラチナが低水準で推移していることから、更に同筋の売りポジションが増加したと判断しております。昨日のように、安値で売った同筋のショートカバーは出るものの、まとまったショートカバーは930ドル~940ドル辺りからと判断しており、恐らく来週24日から始まるジャクソンホールまでは、同筋のショートカバーは単発に終わる可能性があると予想します。よって、予想レンジは継続とし、突込み買い方針とします。

【日経225】

 日経225は、本日も売られすぎの領域まで下げました。会員サイトではお伝えしていますが、予想レンジを若干切り下げて考えたいと思います。

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