本日のCPIの影響はあるのか。19:07

 本日は、米国CPIコア指数の発表があります。

CPI総合は、昨年12月に米国ガソリン価格が安値から切り返したことにより、市場は前回数字を上回ると予想しています。一方、エネルギーと食料品を除くCPIコア指数は、市場予想が前年同月に比べ下回る、つまりインフレが昨年より鎮静化すると予想しております。3月利下げの可能性があるとの見方も強まっている中、市場予想数字を上回った場合、ドル高・NY貴金属安・米国株安が予想できます。数字を上回るか否かに焦点を置きたいと思います。

【大証金】

 大証金は、本日の会員サイトで、再度予想レンジを引き上げました。その理由としては、短期トレンドが上向きを維持したことと、VIX指数が12ポイント台まで低下していることです。市場は、FRBが3月に利下げすると予想し、ドル安・米長期利回り低下・NY堅調になっております。それが、市場の安心感を与え、NY金は上昇できないように思えます。しかし、万が一、この安心ムードの中で、悲観的なニュースが出た場合は、NY金は買いが入りやすいと考えます。円相場はレンジ内で動くと予想しており、大証金は下値を切り上げて考えるのが良いと判断しています。

【大証白金】

 大証白金は、やはり下値を試してきました。昨日もお伝えしましたが、NY市場で大口投機家の手仕舞い売りが出始めていることもあり、上値の重い展開は避けられません。まだ下振れに注意が必要と考えます。NYプラチナの場合は、ドル安にもかかわらず、買いが入りにくい状態となっております。そこを無理して、勝負する相場ではないと判断しています。だからと言って、私自身弱気しているわけではありません。下げ渋り・底堅さを見せてから判断しても遅くはないと考えております。(試し買いは、問題ありません)

 ちなみに、現在NYプラチナ価格は、現物価格より4~6ドル割高まで縮小しています。昨年末、NYプラチナ価格が1031ドルまで上昇したときは、15~20ドル割高でした。

【日経225】

 日経225は、34000円を上抜けてから大幅高となっております。正直、簡単に35000円を上抜けるとは思いませんでした。今回の上昇は、おそらく海外ファンドの新規買いによるものと予想しております。こうなりますと、買い手主導の相場展開であり、天井を予想することはできません。ただし、私が信用しているチャートで日足・週足共に買われすぎの領域に突入、空売り比率は37.5%まで低下し、25日線との乖離率は6%(昨年7月高値は、7.6%)、RSIは73%台まで上昇と、どれを取っても行き過ぎの相場になっております。しかし、これが相場であり、伸びたものは、必ず日柄・価格修正をします。35000円台からは、何もせずに静観したいと思います。しかし、もう一段高は、試しに売ってみたいと思います。

 

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