【本日の一言】
投資家によっては、目で見たものを信じる方と、目で見ていないものを信じる方がいます。私の場合は、前者になります。目で見ていない漠然としたことは、正直信じません。日経メディア放送で、コメンテーターが話している内容を全て調べます。調べることができないものは、情報として削除します。私は、データ重視であり、常に検証しております。その結果、ファーストトレーダーズのブログとして掲載しております。
人の主観だけを鵜吞みにするのではなく、相場のことは人に聞かず、相場に聞くことが一番です。
必ず銘柄(商品・個別株・日経平均)によって、弱材料と捉えることができるデータと、強材料と捉えることのできるデータがあります。これらの見極めは、優先順位です。そのデータが今の相場への重要性を考える必要があります。
全てのデータを理解しようとしても無駄です。チャートの形と投資家の動向を組み合わせることによって、その相場をイメージすることができます。イメージすることが重要です。(一般投資家ではなく、海外・大口投資家の動向です)
【大証金】
NY金の取組高は、2月28日に比べ56004枚増加しました。(3月4日時点)おそらく、昨日もNY金が上昇し、出来高が推定263359枚と大商いであったことを考慮すると、さらに取組は増加したと思われます。
これが人気です。取組高は、人気のバロメーターとなり、増加することによってNY金へ投資資金が流入している判断材料になります。取組が減少するということは、人気離散であり、NY金の上昇を妨げる材料になります。ただし、今までのNY金取組高下限は40万枚であり、おそらくその水準を大きく下回ることはないでしょう。ちなみに、上限は60万枚~65万枚です。(3月4日時点では、取組高467693枚)
昨日もコメントしましたが、10200円以上は買う気になれません。しかしながら、NY市場に投資資金が流入していることを考えると、押し目は買い拾われやすいと予想します。つまり、現時点では過熱感があるものの、簡単に崩れる相場ではないと理解しております。よって、初押しは一旦買いで考えたいと思います。
【大証白金】
大証白金は、上値の重い展開が続いております。しかし、NYプラチナ800ドル台を弱気するつもりはありません。本日15時(ロンドン時間午前6時)にWPIC(ワールド・プラチナ・インベストメント・カウンシル)からプラチナ需給レポートが公表されました。
それによると、2023年のプラチナ需給は31トン供給不足から27トン供給不足へ下方修正。2024年は、11トン供給不足見通しから13トン供給不足見通しへ上方修正してきました。リサイクル供給が減少し、自動車需要は増加傾向にあるとのことです。これで、供給不足は2年目に突入。(以前と異なり、自動車触媒需要が相場の下支え要因になりそうです。)
昨年前半ごろ、1年間供給不足になったとしても、その影響は限定的と述べてきました。ただし、今年も供給不足になることで、2020年ごろの地上在庫まで減少するかもしれません。(2020年地上在庫は、81トン)今までプラチナが強気されない理由の一つに、地上在庫の存在があります。そのため、高値を維持することができません。
今年に入り、狭いレンジ相場となっておりますが、個人的には上値を追いかける相場は、4月~6月と予想しております。(昨年から予想していました。)今は、上値の重い相場展開となっておりますが、WPICの予想通りならば、今後もますます底堅く推移することでしょう。
よって、引き続き買い主体で臨みたいと思います。
【日経225】
日経225は、40000円を挟んだ相場になっております。おそらく、先物・オプションの乗り換えが進んでるからだと思います。短期トレンドは、本日朝方の安値は弱気する状況ではありませんでした。(会員サイトには掲載しております)短期トレンドは上向きの中で、σ=-2近辺で推移していました。今も上向きには変わりありません。そのため、余程の下落がない限り、メジャーSQまで下値買い拾われやすいと予想します。
いずれにしましても、SQ値を確認し、来週の相場を取り組んでいきたいと思います。