WPICプラチナレポートにより、ますます・・・。18:13

【本日の一言】

 投資家によっては、目で見たものを信じる方と、目で見ていないものを信じる方がいます。私の場合は、前者になります。目で見ていない漠然としたことは、正直信じません。日経メディア放送で、コメンテーターが話している内容を全て調べます。調べることができないものは、情報として削除します。私は、データ重視であり、常に検証しております。その結果、ファーストトレーダーズのブログとして掲載しております。

 人の主観だけを鵜吞みにするのではなく、相場のことは人に聞かず、相場に聞くことが一番です。

 必ず銘柄(商品・個別株・日経平均)によって、弱材料と捉えることができるデータと、強材料と捉えることのできるデータがあります。これらの見極めは、優先順位です。そのデータが今の相場への重要性を考える必要があります。

全てのデータを理解しようとしても無駄です。チャートの形と投資家の動向を組み合わせることによって、その相場をイメージすることができます。イメージすることが重要です。(一般投資家ではなく、海外・大口投資家の動向です)

【大証金】

 NY金の取組高は、2月28日に比べ56004枚増加しました。(3月4日時点)おそらく、昨日もNY金が上昇し、出来高が推定263359枚と大商いであったことを考慮すると、さらに取組は増加したと思われます。

 これが人気です。取組高は、人気のバロメーターとなり、増加することによってNY金へ投資資金が流入している判断材料になります。取組が減少するということは、人気離散であり、NY金の上昇を妨げる材料になります。ただし、今までのNY金取組高下限は40万枚であり、おそらくその水準を大きく下回ることはないでしょう。ちなみに、上限は60万枚~65万枚です。(3月4日時点では、取組高467693枚)

 昨日もコメントしましたが、10200円以上は買う気になれません。しかしながら、NY市場に投資資金が流入していることを考えると、押し目は買い拾われやすいと予想します。つまり、現時点では過熱感があるものの、簡単に崩れる相場ではないと理解しております。よって、初押しは一旦買いで考えたいと思います。

【大証白金】

 大証白金は、上値の重い展開が続いております。しかし、NYプラチナ800ドル台を弱気するつもりはありません。本日15時(ロンドン時間午前6時)にWPIC(ワールド・プラチナ・インベストメント・カウンシル)からプラチナ需給レポートが公表されました。

 それによると、2023年のプラチナ需給は31トン供給不足から27トン供給不足へ下方修正。2024年は、11トン供給不足見通しから13トン供給不足見通しへ上方修正してきました。リサイクル供給が減少し、自動車需要は増加傾向にあるとのことです。これで、供給不足は2年目に突入。(以前と異なり、自動車触媒需要が相場の下支え要因になりそうです。

 昨年前半ごろ、1年間供給不足になったとしても、その影響は限定的と述べてきました。ただし、今年も供給不足になることで、2020年ごろの地上在庫まで減少するかもしれません。(2020年地上在庫は、81トン)今までプラチナが強気されない理由の一つに、地上在庫の存在があります。そのため、高値を維持することができません。

 今年に入り、狭いレンジ相場となっておりますが、個人的には上値を追いかける相場は、4月~6月と予想しております。(昨年から予想していました。)今は、上値の重い相場展開となっておりますが、WPICの予想通りならば、今後もますます底堅く推移することでしょう。

よって、引き続き買い主体で臨みたいと思います。

【日経225】

 日経225は、40000円を挟んだ相場になっております。おそらく、先物・オプションの乗り換えが進んでるからだと思います。短期トレンドは、本日朝方の安値は弱気する状況ではありませんでした。(会員サイトには掲載しております)短期トレンドは上向きの中で、σ=-2近辺で推移していました。今も上向きには変わりありません。そのため、余程の下落がない限り、メジャーSQまで下値買い拾われやすいと予想します。

いずれにしましても、SQ値を確認し、来週の相場を取り組んでいきたいと思います。

 

当サイトは、商品先物取引に関して、私共の個人的な相場観を書いております。数字や予測値も個人的な見解です。本ブログの内容は、私共が信頼できると判断した情報源からの情報に基づいて作成しておりますが、その正確性・安全性を保護するものではありません。売買は必ず、ご自身の判断で行ってください。

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