ドル円が気になる理由。19:28

【ドル円】

 私は、ここ数日間、ドル円が気になるとコメントしてきました。その理由として、シカゴ円における大口投機家の円売りポジションが、2007年以来の水準まで増加しているからです。(2007年以降どうなったかはチャートをご覧になってください。)当然、財務省は価格より過熱感を確認していると思われるため、1回目の円買い介入が近づいているように思います。しかも、明日は日銀金融政策決定会合最終日です。

そのことを踏まえ、以前同省が円買い介入をした時まで遡りたいと思います。こちらのチャートをご覧ください。

 こちらは、2022年のドル円日足チャートです。この年の3月115円だったドル円が、9月に145円まで上昇し、財務省は2兆8382億円規模の円買い介入を実施しました(9/22)。そのことからドル円は、ピーク時に比べ5.5円円高に振れることとなりました。しかし、その後もドル高・円安が継続したため、同省は2回目の円買い介入を実施しました。その規模は、前回を上回る5兆6202億円でした(10/21)。10月24日には、7296億円円買い介入を実施。計3回円買い介入し、ピーク時に比べ25円ほど円高に動くことになりました。介入金額は、9兆1880億円。

 

 ここからが重要です。1回目の円買い介入を実施した2022年9月22日は、日銀金融決定会合最終日であり17時以降でした。明日は、日銀金融政策決定会合最終日です。つまり、明日、このまま円安に振れると財務省は円買い介入に踏み切る可能性があります。鈴木財務大臣が、為替に関して多くを語らなくなったのも、その準備段階なのかもしれません。いずれにしましても、円買い介入前にレートチェックをしてくると思いますので、それが行われたときは介入を警戒した方が良いでしょう。

【大証金】

 大証金は、本日も堅調に推移しました。ただし、レンジ相場に変わりはないと考えます。ポイントとして挙げるのは、23日の高値11763円です。この日は大陰線を演じ、相場の勢いを止めた1日です。このロウソク足を否定するのかがポイントになります。

 繰り返しの話になりますが、大証金を売ろうという考え方はありません。したがって、このブログでも売りの話はしません。文章のトーンを感じていただくのが良いと思います。

 先日もお伝えしたように、5月にもう一段下振れすると予想しております。

【大証白金】

 大証白金は、やはり上値の重い展開となりました。現時点でプラス圏となっておりますが、未だ下振れる可能性はあると予想しております。

 NYプラチナ市場は、私が下値予想していた900ドル近辺まで下落したので、ここから大崩れはないと考えますが、大口投機家の手仕舞い売りが目立っていないため、上昇は考えにくいと判断しております。

しかも、気になるのはドル円です。財務省が円買い介入に踏み切った場合、5円~7円近くの円高が予想できます。NYプラチナが上昇しにくい状態であるならば、円高によって、大証白金は下振れする可能性が高いと考えます。

【日経225】

 日経225は、やはり上値の重い展開になりました。昨日、売り玉のストップロスがヒットしてしまいましたが、基本の見方は間違っていないと思います。

 まだ戻り売り方針です。やはり、1ヵ月間38000円以上で取り組んだものが、全てなかったことにはできないと思います。安値では、買いたい個人投資家がいる一方、来月の日本企業本決算に向け、未だ下振れの可能性はあると予想しております。なぜならば、日本企業の業績好調を先取りしたからです。

よって、戻り売りの意識を持ちながら臨みたいと思います。

お分かりにくい点もあるかと思いますので、その時はお気軽にお問い合わせください。TEL 080-4653-1005(高橋)

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