NY白金が下がらない理由。

キャプチャ (2)

東京白金は、安値買い拾い。高値は静観とお伝えしました。結果的には、3400円前後で推移しております。正直、私の予想ですが、NY白金市場ではファンドが新規売りをしていると考えております。そのため、上値が重くなっているようです。ただし、950ドルでは実需の買いも入っているようです。ファンド売りの実需買いの攻防戦ですが、本日はNY白金の時間外取引が上値重く感じました。実需の買いが止まったのかもしれません。

一方、東京市場では、一般投資家が26000枚ほどの買い越になっております。これだけの買い越であれば、下がるのではとの見方もありますが、市場は売り叩けずにいます。なぜ、売り叩けないのか!?当然、NY市場の動向が重要になりますが、上記のチャートを見ますと、東京市場で売りにくくなっているのが理解できます。

上記のチャーㇳは、東京白金2月限の一代足になります。今年の2月24日に3647円で発会し、3月2日に3742円まで上昇、その後下降相場となりました。普通に考えますと、高値で一般投資家が買っているのではとの見方もできますが、2月限は今現在他限月に比べ取り組みが一番多く、4月26日現在で34347枚。因みに12月限は、6733枚です。上記のチャートを見ますと、3500円前後から取組が増加しているのが理解できます。つまり、3550円~3350円で買いが増えているわけです。それならば、今の価格、若しくは仮に50円下げたからと言って、買い玉の手仕舞いが出てきますか!?私は、狼狽売りが出にくいと考えております。

 

キャプチャ1

次に、上記のチャートは、南ア金鉱山株価指数にNY白金(折れ線グラフ)週足を重ねたものになります。2015年は、多少の南ア均衡株価指数の影響がありましたが、その株価指数も低迷していたため、別の要因でNY白金が変動していたことは事実ですが、2016年に入り、相関性が出ております。2016年1月から7月までの上昇、同年8月から12月までの下落は、ほぼその動き通りと言っても良いでしょう。今年の大発会に上昇して始まったのも、南ア金鉱山株価指数が安値から切り返したためです。ここにきて南アの政局不安も出ておりますが、同国通貨ランドも堅調に推移していることを考えますと、NY白金が下値を下げりに行くとは思えません。そうしますと、東京白金も底堅い動きは納得できます。引き続き、買い拾いと考えていきます。

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