日本の内部要因より、米国の内部要因重視。

キャプチャ (4)

 東京白金は、以前からお伝えしておりますが、一方向に下げることは考えにくいため、引き続き買い方針と継続とします。なかなか下がりにくい理由としましては、以前のようにNY市場でファンドが買い玉を維持して、下げているのではなく、ファンドが新規売りして下げているため。以前にもお伝えしましたが、ファンドの買い玉を手仕舞いして下げている場合は、買い玉の手仕舞いが一巡したとしましても、次に新規売りが待っているため、値崩れを起こすケースが考えられます。ただし、今のNY白金の下落時では、ファンドの買い玉は維持し、新規売りをしております。ファンドは、一般投資家と同じで、現物を扱わないため、必ず買い戻してきます。ファンドが売り始めたのは、950ドル台からになりますので、私の予想では〇〇〇ドルを超えた時点で買戻しが入り始めると思います。

 しかも、5月10日にトムソン・ロイターから需給報告がありました。2016年の世界需給は、4.3トンの供給不足と報じられました。それに加え、IMFは2017年の世界経済成長率を3.5%、2018年は3.6%と見通しを上方修正してきました。つまり、今の世界経済は上向きと予想しているのです。それなのに、工業用需要60%以上を占めており、白金が2016年供給不足となっているにも拘らず、価格が下がりますと当然需要が集まってきます。更に供給不足になる可能性も出てきます。

 上記のチャートは、東京白金(ロウソク足)、NY白金(白の折れ線)、ドル円(点線)の2016年6月から2017年1月までの日足チャートになります。見て頂きますと、明らかに今と違うのが分かります。何でしょうか?ドル円の推移です。

 ポイントを一つ挙げますと、7月29日3850円、8月12日の3855円の2番天井から10月24日に3091円の安値を付けております。高値から764円下がった経緯があります。今回もそうなるのでしょうか?先ほど述べたことは別の観点から考えていきましょう。今回は2017年3月2日に3742円の高値を付けてから、直近の安値3314円と428円の下落を演じました。以前より下げたりないところもありますが、先ほどもお伝えしましたように、ドル円が明らかに異なります。昨年の下落時では、ドル円は100円~105円の値動きとなっておりました。それに対し、NY白金は930ドルまで売られることとなったため、3091円まで売られることとなりました。

 が、しかし、今のドル円は110円~115円のレンジに修正しております。10円ドル円が違うという事は、東京白金で300円違うという事になります。ドル高の要因が、NY金やNY白金の上値を抑え付ける要因となりますが、ドル高に進むと更にNY白金は売られるのでしょうか?ドル高が進んだとしましても、物の価格が下がり続けるとは思えません。ましてや、先ほどの話ではありませんが、世界経済が、右肩上がりで成長するとの見通しであるならば、下げ渋りを見せるところは必ず来ます。まずは、900ドルでしょう。

 

 テクニカルが、いまだ弱気になっているため、一本調子に上昇するとは思えませんが、あるスイッチが入りましたら、一気に上昇すると予想します。2~3日様子見ながら、買い拾いを考えていきます。

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