今の強材料でもNY金1300ドルを上抜けられない。

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昨日から本日にかけてイベントが盛りだくさんでしたが、ある程度市場が警戒していたこともあり、相場は波乱なく、東京市場を終了したように思えます。昨日は、ECB理事会から始まり、英国総選挙で終了。気を使った24時間でした。英国BBC放送が伝えた総選挙の獲得議席は、保守党が313(改選前330)、最大野党・労働党が260(改選前229)、EU残留派の自由民主党が12(同9)、野党・スコットランド民族党(SNP)が35(同54)。どの政党も過半数に届かなかったため、連立協議などが不調に終わり多数を確保できなければ、再選挙となると思われます。しかし、反応したのは朝方だけであり、それ以降は何事もなかったような動きに終わりました。

 24時間経過してからの動向が注目されますが、欧州時間でもイギリスのFTSE100はプラスサイドからスタートしております。

 さて、東京金ですが、なかなか下げ渋っております。北朝鮮のミサイル発射問題は、1300ドルからの買い材料にはなりにくいものの、NY金価格が下がると次々と地政学リスクが出てくることから、ファンドが買い増しをしております。上記のチャートは、NY金日足に取組を合わせたものになります。まず取り組みを見ますと。6月2日先週金曜日から増加しております。6月7日時点では50万枚に迫る勢いで増加しております。恐らく、ファンドの買い増しによるものと考えております。外資系ファンドの特徴は、高いところを買い、安くなったら売るといった流れ。そうしますと、1260ドルを下回れば売り物が出やすくなると、私はイメージしております。

 ましてや、今ある強材料でも1300ドルを上抜けることができないならば、再び米国利上げに目が向き、米国長期利回り反発、ドル反発、NY金が売られる格好と予想します。

 私が東京金を売り方針と指摘したのは、2月中旬以降。当然、売り玉の利食いもしましたが、4月以降の売りに関しましては、正直〇〇〇〇円以下をイメージしているため、利食いできずに売り玉維持したままとなっております。長い道のりとなっておりますが、辛抱強く見ていきたいと思います。

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