FOMC後のNY金は!?

キャプチャ (5)

 東京金は、引き続き売り方針で臨みます。2月中旬以降東京金が4450円以上から売り方針を継続し、利食い目標まで到達していないため、一部の売り玉は利食いしたものの、今だ売り玉を維持したままとなっております。

上記のチャートは、NY金日足に取組を組み合わせたものになります。6月6日時点のファンドのポジションは20万枚の買い越しを上回り、市場は北朝鮮のミサイル発射に対する地政学リスク、イギリスのEU離脱に関する国民投票、コミー前FRB長官の議会証言(ロシアの米大統領選挙介入疑惑)などを既に織り込んだと判断しております。ビックイベントが一巡し、市場は今週のFOMCに注目しているようです。そのため、徐々にファンドの買いポジションの解消が行われていると考えておりますが、まだ物足りません。

 昨日は2.5ドル安になっておりましたが、推定出来高が16万枚台と低調であったことから、もうしばらくは手じまい売りが出てくると予想します。お客様が、「ある会社からFOMC後は、金価格が上昇すると言われたが、今から1300ドルまで上昇するとは思えない」と話されていましたが、まさに私もその通りだと思います。仮に上がるとしても買いポジションが解消した後と考えております。

 いつもFOMC後は、NY金価格が上昇しているイメージがありますが、2015年12月は1000ドル台、2016年12月は1100ドル前半、2017年3月1200ドルと、今の価格よりも安いことが理解できます。しかも、次回利上げも意識され、バランスシートの縮小も議論される可能性が年内あるため、過去3回のFOMC後と、今回のFOMC後は違うと考えるべきでしょう。しかも、一番の違いが売り込んでいないという事になります。

 そのように考えますと、今のNY金は下げ余地がまだ残っている事が予想され、そのことに期待しながら勝負するタイミングを探していきたいと思います。

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