FOMC後、東京金はどうなる?

 6月13日のコメントで、過去3回のFOMCで米国が利上げした後と、今回のFOMCで米国が利上げした後は異なるだろうとお伝えしました。過去3回の利上げ後は、ご存知のようにNY金は上昇しました。なぜならば、値位置が今よりも低水準であったことと、年4回の利上げ予想が1回しかできなかったといった状況が、金の底上げにつながったようです。しかし、今回は利上げプラス、バランスシートの縮小やドットチャート(FOMCメンバーの年末の政策金利見通し、来年以降の見通し)などが注目されておりました。

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 結局、市場が予想していましたように、米国は0.25%の利上げに踏み切り、1年間でバランスシートを3000億ドル縮小、しかも今年あと1回の利上げをほとんどのメンバーが予想しております。このことは、今現在ではタカ派の内容と考えております。FRBの保有証券は4.5兆ドルほどあり、3年間で2兆ドル超まで減少させたい狙いです。しかし、一気に減少させますと、2013年のバーナンキショックのように市場が混乱すると考え、今回の数字を出してきたと考えます。

 

こうなりますと、NY金が上がる要素はないと考えます。ただ、一つ言えることは、いつから実施されるかは分かりません。早ければ来月のFOMCから実施する可能性はありますが、それまではNY金もサポートされる場面もあるかと思いますが、私自身は正直買いたくありません。今の値段でもです。未だ売りで見ております。

 その理由としましては、上記のチャートをご覧ください。NY金日足に総取組高を組み合わせたものです。5月13日にも同じものを載せました。その取り組みを見ますと、ファンドが買い玉を解消させたとは思えません。本格的に買いが膨らんだのは、今ぐらい(1260ドル前半)からと見ております。昨日は米国ETF保有残高が、12トンほど減少しており、5月のゴールデンウィークごろの水準まで減少したことになります。そう考えますと、〇〇〇〇ドルまで値下がりする可能性もあります。よって、来週の下げ期待で売り玉維持、更なる売りも考えていきます。

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