東京金は、円高で売られ、円安で戻るといった動き。

 14日の東京金のコメントでは、テクニカル指標であるDMIが転換する可能性があったため、売りポジションは軽くすることをご提案、その結果、たまたまではありますが、翌日にインフレ懸念からNY金が急騰、東京金も買い進まれることとなりました。結果的に売りポジションを軽くしたことが吉と出ました。しかし、相場はここからです。それならば、このまま東京金は上昇に転換するのか、さらに下値を試す動きなのかですが、詳しいことに関しましては、来週コメントしたいと思います。

 東京金のコメントを簡単にお話ししますと、ドル円があっさり105円台まで急落したことにより、やはり東京金の上値が重いといった印象を受けました。ただし、そのドル円もかなり売られすぎとなっており、私の予想では短期的に108円前後まで反発もあると考えています。ここ最近の東京金の動きを見ますと、円安で買われ、円高で売られるといった状態です。なぜこのような状況になっているかと言いますと、NY金はファンドが新規買いをしている中(とは言っても、NYダウが反発によりNY金は大きな振幅がない中)、為替がドル安、円高にそれぞれ個々の動きをしているからです。つまり、ドル安だけではなく、円高にも動いているため、東京金の上値が円高で重くなるという事になります。ただ、先ほども述べましたように、為替が売られ過ぎの反動で反発しましたらどうでしょう。そうなりますと、再び東京金が〇〇〇〇円まで戻るという事が考えられます。ということは、今の東京金相場は為替次第の動きという事になります。

続いて、東京白金は、南ア・ズマ大統領の辞任要求により、自国通貨ランド高になったことで、同氏辞任を市場がポジティブに受け止めているとお伝えした反面、期待外れとなれば、ランド安となり、白金の弱材料になりうるとしました。そのことを考慮し、戻ったところを売り狙いとしました。結果、ズマ大統領が辞任となり、ラマポーザ副大統領が新大統領に選出されたことを受けて、更にランドが買い進まれたことを見ますと、市場は未だ楽観視しているようです。ただし、既に1ドル=11ランド半ばまで上昇していることを考えますと、今後はポジティブな内容よりもネガティブに大きく反応しやすくなると考えております。つまり、ここから更なる上昇を期待するには、株式・為替・原油などがある程度落ち着かない限りは困難と予想しますので、今は値幅を大きく取るという事ではなく、小刻みに売買するのが良いでしょう。

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