東京金は、妙味薄い。6月12日に米朝首脳会談が行われ、同じく12日からFOMCが2日間の日程で開催されることから、それまではNY金の上昇力に乏しいと考えております。ドル高・米長期金利上昇でも1300ドルを維持していることは評価されますが、円安だけでは東京金の上昇は、一過性になると予想します。よって、狭いレンジでの売買を意識するしかないでしょう。
東京白金は、昨日のコメントで内外のファンドが売り込み型になっているため、その買戻しを意識した上で、買い方針としました。上昇する材料は正直見当たらないものの、弱材料が消化したことが上昇要因と指摘しました。昨日のコメントも併合して見て頂きたいのですが、ファンドが既に37800枚ほど売っております。安値を売り叩いたのが、上記チャートの丸で囲んでいる価格帯になります。その価格帯を上回るようならば、恐らく9000枚近くの買戻しが入ってくることと予想します。そうなりますと、NY市場で〇〇〇~〇〇〇ドルまでの上昇が期待できます。
いずれにしましても、NY市場が売られたところでは、東京市場に買いを入れていきたいと考えます。
東京トウモロコシは、売り方針継続ですが、なかなか簡単には下がりません。下がらない要因としましては、原油高による海運指数高止まり、米中の貿易摩擦緩和による大豆高が挙げられます。しかしながら、今朝方発表されました作付進捗率は62%と、過去5年平均の63%にほぼ並び、作付遅れ懸念は払しょくされたように思います。しかも、発芽は28%と過去5年平均を上回っているため、今後の降雨は、むしろ生育を良好にさせる恵みの雨になると、私は考えております。
テクニカル面では、上記のチャートで示していますように、DMIはまだ売り転換していません。しかも、過熱感も払しょくされました。しかし、このチャートをどのように見るかですが、仮にここ最近の安値を下回りますと、あっさり売り転換すると思います。ここから更なる上昇を演じるのか、若しくは一旦修正安を演じるのかを考えた場合、今後生育期で悪天候(まとまった降雨・長雨)にならなければ、4ドルの評価は高いという事になるでしょう。シカゴコーン・シカゴ大豆・シカゴ小麦におけるファンドは、過去最高に買っていることから、そのポジション調整が行われると予想し、売り方針継続とします。
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