今後、東京金はどうなる?

キャプチャ (55)

 昨日のコメントで、NY金が1300ドルを維持していることは評価に値する一方で、円安だけでは東京金は上がりにくいため、狭いレンジをイメージしてのトレードをすることを提案しました。

 昨日は、米国長期金利が3.09%台まで上昇したことを受け、NY金は1300ドルをあったり下抜けました。前日の1300ドル維持が、消えてしまった格好となりました。本日は、NY金が下に抜けたことから、再び東京金のコメントしていきたいと思います。

 その前に、NY金が1300ドルを下抜けたきっかけは、恐らく買い方ファンドのロスカットが入ったと考えております。しかしながら、ファンドの買い玉は3月27日時点の約26万枚に比べますと、既に6万枚以上は減少していることになります。つまり、ドル高を嫌気した買い方ファンドは、既に撤退したことになります。5月8日時点のファンドの買いポジションは、198548枚。昨年12月19日のファンドの買いポジションが、197473枚という事ですから、ざっと考えた場合、今あるファンドの買いは1250ドル前後と推定できます。それならば、買い方ファンドの狼狽売りが出ると思いますか?私は、今の水準では狼狽売りは出にくいと考えております。

 ただし、その一方で売り方ファンドの勢力が増しているため、恐らくファンドの新規売り攻勢により、NY金相場は下げてきているように思います。今年5月8日時点のファンド売りポジションは、91108枚になります。昨年12月12日時点(FOMC前)のファンド売りポジションは94844枚でした。そう考えますと、ドル指数も昨年12月の94ポイントに近づいてきており、ドル高だけでファンドの売りがどの程度増えるか疑問です。

 色々と述べましたが、基本はNY金1300ドルを下抜けたため、ファンドの新規売りが入りやすく、そのため東京金も戻り売り方針としますが、仮に〇〇〇〇円まで売られたところは弱気したくないと思います。

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