東京金、白金の下落は一過性か!?

先週末に、米国は500億ドル=およそ5兆5000億円相当の中国の製品に追加の関税を課すと発表しました。追加の関税は中国製品500億ドル=およそ5兆5000億円相当が対象で、25%の追加関税が課されるということです。

 知的財産権の侵害を理由に、航空宇宙や情報通信、産業ロボットなどハイテク製品を中心にした中国から輸入するおよそ1100の品目に追加の関税を課すもので、このうち、およそ820品目については来月6日に関税を発動するようです。米国と中国の貿易摩擦は全面的な対立が避けられない状況となりました。

 トランプ氏は声明で、「習近平国家主席との友情や中国との関係はとても重要だが、我が国との間の貿易は長い期間にわたり非常に不公平だった。こうした状況はもう続けられない」などと訴えているようです。

 一方、中国の報復措置は、農作物と自動車340億ドル相当を対象とし、7月6日から発動。その後も石炭や石油など160億ドル相当について追加関税を講じるようです。今後、EUやメキシコ、カナダも含めグローバルへ及しそうです。

 14日、15日に貴金属のコメントをしました。白金は、NY市場で売り方ファンドの買戻しにより、上昇の流れへ。金は、短期的には買いですが、高値は追わないとコメントしました。私の予想に反し、先週末は、米国の追加関税の影響から中国の投資家が、金を売却したために、大きく売られました。白金も同様です。(白金は、中国の報復措置により)

 振出しに戻りました。しかし、今回金が売られるような状況ではありません。7月6日の関税発動まで時間があることや、世界的な貿易戦争懸念があることから、金の下げは一時的のように思います。

 しかも、本日、中国市場は 龍舟節により休場となっており、その理由から中国の投資家の金売りが出たとするのならば、休場明けの明日以降、再び買い直すことも考えられます。よって、買い方針継続とします。

※会員募集中。2週間無料になっているため、お気軽にお申し込みください。

 

当サイトは、商品先物取引に関して、私共の個人的な相場観を書いております。数字や予測値も個人的な見解です。本ブログの内容は、私共が信頼できると判断した情報源からの情報に基づいて作成しておりますが、その正確性・安全性を保護するものではありません。売買は必ず、ご自身の判断で行ってください。

その他の貴金属銘柄記事