リーマンショックからの教訓。

 米トランプ大統領が招いた貿易摩擦懸念が、依然として継続しております。米国が自動車へ輸入関税引き上げをすることか焦点になっております。そのため、自動車関連の商品は上値の重い展開となっております。白金やゴムなどになります。

 本日、お客様との会話の中で「リーマンショック」という懐かしいワードが出てきましたので、私なりにコメントしたいと思います。

 リーマンショックのような状況が、再び起こり得るのかというところからお話ししたいと思います。その前に、「リーマンショック」は、米大手投資銀行でありますリーマン・ブラザーズが、2008年9月15日に負債総額6000億ドル(約64兆円)により倒産しました。そのことがきっかけとなり、金融不安を招くこととなりました。

 

 なぜ、リーマンショックが起こったのか。それは、前年の住宅バブルが金融機関へ与える影響が強かったようです。俗にいうサブプライムローンです。サブプライムローンとは、低所得者でも高金利で住宅を購入し、支払い不能となった場合は、その土地住宅を返却するだけで、購入者のリスクはないといった住宅ローンシステムです。そのようなシステムがうまく機能するわけもなく、米大手投資銀行の中で第5位のベアー・スターンズが経営悪化し、経営破たんに陥る寸前までいきました。しかし、JPモルガン・チェースが2008年5月30日に同社を救済買収することとなり、経営破たんが免れました。

 その救済があったことで、市場はリーマン・ブラザーズも政府機関、若しくは大手投資銀行が救済するだろうと思っていたのですが、米国政府は公的資金注入を拒否、巨額で不透明な損失が見込まれたため、大手投資銀行・日本メガバンクも見送ったため、リーマン・ブラザーズは同年9月15日に倒産申請をすることになりました。

 リーマンブラザーズが倒産したことで、ダメージが大きかったのは、リーマンの社債・投信を保有していた企業や、大手金融機関にも連鎖、経営破たんに陥り会社もあり、金融不安が深刻化しました。

 

 

 少し箸休めになりますが、2008年7月15日に2030ドル近辺していたNY白金ですが、10月27日に752ドル台まで売られることとなりました。半値、八掛け、2割引きは650ドルですのが、そこまでは下がりませんでしたね。このNY白金急落は、リーマンショックだけではありませんでした。リーマン・ブラザーズの経営破たんの影響を受けたのは、自動車メーカー・GM(ゼネラル・モータース)社も。米国財務省は、GM社とクライスラー社の合併を拒否したため、結局は2009年6月1日に国有化となり、NY白金は更に100ドル近く上昇しました。

 

 

 今回の米中貿易摩擦、世界貿易戦争が、リーマンショックのような金融危機を招くのでしょうか。自動車への輸入関税引き上げは、企業にとっても個人にとっても大打撃を受けると思いますが、2008年から14年にかけて米国は金融緩和をしたことから、マネタリ-ベースが2008年よりもかなり増加しています。そのため、リーマンショックのような混乱はないと考えております。ただし、トランプ大統領の行動・発言は読み切れません。

 長々となりましたが、米中貿易摩擦懸念が後退しない事には、商品市場の明るい未来はないように思えます。しかし、話が矛盾するかもしれませんが、7月以降からは第3四半期となり、新たな資金が入りやすくなることから、月替わりが相場を変えると期待しております。

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