東京金は、底堅く推移すると予想。

 本日朝方発表されましたFOMCでは、市場の予想通り0.25%の利上げを発表、しかも思いのほか声明文と、ドットチャートに変化はありませんでした。そのため、あまり相場への影響はありませんでした。しかし、その後のパウエルFRB議長の記者会見で、貿易問題の影響は今のところ出ていないが、長期的には懸念材料になると指摘したことから、米国長期金利低下、株価も下げ基調を強めました。しかしながら、日米の貿易通商協議で、トランプ大統領は日本との物品協定交渉中は、日本製自動車へ追加関税を発動しないことを、確約をしたことから市場への安心材料となりました。

 さて、東京金ですが、大きな動きはありませんでした。昨日もコメントしましたファンドの売りポジションの動き(買戻し)は見られませんでしたが、パウエルFRB議長が景気は強いペースで拡大、今年のGDP見通しを3.1%に引き上げたことから、12月利上げはほぼ織り込まれたと考え、それでもNY金を売り叩けなかったことから、NY金の底堅さを感じております。しかも、貿易摩擦懸念が長引くようならば、世界的に景気を冷やすことにもなるため、そうなりますとリスクヘッジの金買いも入りやすくなると予想します。米国金ETF減少にもやや歯止めがかかり始めていることもあり、米国株式市場からNY金へ資金が戻ってくるようならば、ファンドの買い戻しも重なり、NY金でやや抑えめの〇〇〇〇~〇〇〇〇ドルまで反発すると予想しております。

 ちなみに、東京金の取組みは9月26日時点で95,899枚、今回の下落前の取組みピークは117,774枚と20,000枚以上減少しております。しかも、一般投資家が下落時に備えヘッジ売りをしていることから、アジア時間での下げは限定的と予想します。

本日の14時以降の貴金属弱含みは、一部イタリア紙から「イタリア政府は2019年予算案を巡る会合を延期する可能性」などが伝わり、ユーロ安が貴金属の圧迫要因となりました。

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