昨日の貴金属(東京金)のコメントでは、FOMCまで高値水準を維持するようならば、売りを考えるとしながら、買いは注意するところと指摘しました。6600円の5%は、330円であるため、そのぐらいの下振れは意識しておくべきとしました。本日、東京金6705円、NY金1970ドル台まで上昇し、日本時間正午ごろから失速しました。
考えられることは、NY市場でファンドが買いついたこと、東京市場で売り方の買戻しが一巡したことで、本日から始まるFOMC前ということもあり、利益確定の売りが出たようです。私は、FOMCまで堅調に推移すると考えておりましたが、その前に修正安を演じているようです。
<本日の下落は、このまま続くのか!?>
FOMCまでに修正安を演じているため、下落が続くとは思えません。FOMC前に過熱した相場が冷静になりつつあることから、再度上ブレも考えられます。
このチャートは、東京金日足になります。そのチャートに5日・25日・75日移動平均線を重ね合わせております。休み明け27日に窓開け大幅上昇となった相場が、夜間取引で5日移動平均線まで修正しました。そのため、過熱感が修正されたと考えております。
<過熱しているか否か!?>
過熱しているかを判断するには、色々な指標があります。私が信頼していますのは、回帰トレンドです。この見方は、以前にもお伝えしましたが、上限のσ=+2を上回ると買われすぎ、σ=ー2を下回ると売られすぎになります。トレンドは、125日の平均であるため、半年間の東京金の流れが理解できます。本来ならば、このσ=+2~σ=-2で相場変動しますが、まれに上抜けたり、下抜けたりします。そこは注意するところになります。(σ=+2を上抜けたからと言って、新規買いをしてはいけないということではありません。リスクに対応できるように心がけるのであれば良いと考えます。)
今回の東京金は、トレンドが上向きの中、σ=+2を上抜けたため、本来は利益確定場面です。新規売りではありません。押し目は、σ=+1の〇〇〇〇円台、つまり5%の下落は押し目ということになります。今の東京金は、正直ハイリスクハイリターンです。本日のCNBCでもかなり金価格上昇を意識した発言もあり、それだけ注目されていることから、50円~70円の変動は当たり前の動きになりそうです。
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