昨日の東京金は、このまま下落する相場ではなく、〇〇〇〇円台までの押しは意識しながら、再び上振れの可能性が高いと指摘しました。7月28日の高値6705円、29日の安値6470円と205円下落しました。しかし、まだこういった動きをこなさない限りは、下げ渋ると考えております。
<FOMC次第>
今の金の上昇要因は、①コロナウイルス感染拡大によるリスクヘッジの買い、②ドル安による買い、③米長期国債利回り低迷などが挙げられます。ただし、これらは全て金融緩和によるものであり、今後注目されますのはFOMCの金融政策。そのため、コロナウィルスの感染拡大も材料になりやすく、米金ETFの増加が続くと考えます。今現在の保有残高は、1243.12トン。2008年以降の保有残高のピークを見ますと、2012年12月に1353.34トンまで増加しました。因みに、米国の量的金融緩和期間は、2008年11月~2013年12月になります。
日本時間30日午前3時にFOMC声明文、午前3時30分にパウエルFRB議長記者会見が予定されております。現状維持と考えておりますが、同氏の記者会見で9月に追加金融緩和をにおわす発言をするようならば、再びドル安・長期国債利回り低迷、NY金高が予想されます。
<NY金価格の過熱には飛び乗れない!?>
私の予想では、NY金2000ドルを達成しない限りは、下がりにくいと考えております。そこまで上昇しますと、今月で200ドル上昇したことになります。ドル円を除けば、東京金が600円上昇したことになります。正直、1割一ヶ月間で上昇は、人気がつき過ぎているように思います。人気が先行した場合は、下振れリスクも当然意識するしかありません。2011年8月に1909ドルまで上昇し、その月の高安を見ますと300ドル変動しておりました。しかし、米国の量的金融緩和を終了したわけではないのに、翌月9月に1900ドルだったものが1500ドル台まで下落した経緯があります。つまり、早すぎた上昇の修正だったように思います。このように梯子を外されるケースがありますので、過熱した相場を買うのならば、必ずロスカットを設定するのが良いでしょう。
※東京金日足チャート&回帰トレンド
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