白金は、内外ともファンド売り!?17:49

大証白金は、5月17日のジョンソンマッセイ社マーケットレポートにより、一気に市場が弱気に傾き、2日間で178円下落しました。正直、マーケットレポートを完全に相場が織り込んだかは分かりませんが、欧州のコロナワクチン接種進展が、白金の下値サポートになるか否か確認したいところです。

 本日はファンダメンタルズ(需給)というよりは、内部要因で私なりに相場分析をしてみたいと思います。相場の基本は、ファンダメンタルズ=需給です。ただし、相場の変動はテクニカルや内部要因が左右しております。今回の下落は、どのように内部要因が変化したのが、チャートと取組み&出来高を用いて考えていきたいと思います。

 まず、こちらのチャートをご覧ください。大証白金日足と取組み&出来高を組み合わせたものになります。取組みは5月20日、出来高は5月21日時点まで更新となっております。実際、14日時点の大証白金におけるポジションは、海外投資家が2065枚売り越し、個人投資家は3245枚買い越しでした。ただし、相場が下落したのは今週です。そのため、あくまでも私の想像でコメントいたします。

 このチャートを見ますと、取組が増加しております。しかも、昨日は出来高が16540枚と最近では大商いでした。当然、買い方の手仕舞い売りや、新規売り、両建ての売り、新規買いが交錯したと思いますが、、、。

ただし、取組が増加していることを考えると、買い方の手仕舞い売りより、両建ての売りが入ったのではと考えております。では、どの値位置で売りが入ったのか分析したいと思います。ちなみに、海外投資家の新規売りも出ていると思います。

 

 こちらのチャートは、大証白金60分足と出来高を組み合わせたものになります。こちらを見ますと4250円以下で、相当出来高ができました。おそらく、この値位置より下で売りが入ったように思います。そう考えますと、4250円以上にならないと、売り方の買戻しが炸裂することはないとの結論になります。(ボラティリティが激しいので、買戻しも当然入っております。)

 

続いてのチャートは、NY白金日足と取組み&出来高を組み合わせたものです。こちらを見ましても、ここ最近の下落で、取組が増加しています。これは、ファンドの買いではなく、新規売りによるものと考えております。つまり、先週火曜日時点のNY白金におけるファンドポジションは27267枚買い越しでしたが、今週この買い越し枚数が縮小していると思います。このことは、来週末でなければはっきりしませんが。

 ということは、個人投資家の投げ売り、両建ての売り、ファンドの売り増しが中心となって、今回の下落につながったと考えております。まだ、投げ売りや売り増しが出てくるかは分かりません。ただし、先ほども述べたように、4250円を確実に上抜けてくるようならば、ファンド売りの買戻しも入りやすくなりますので、ここは少し肩の力を抜いて、相場動向を確認していきたいと思います。

※日経225や大証金のコメントも掲載しようと思ったのですが、長文になったため、またの機会とします。

 建玉相談は、電話、メールで承っております。お気軽にご相談ください。

当サイトは、商品先物取引に関して、私共の個人的な相場観を書いております。数字や予測値も個人的な見解です。本ブログの内容は、私共が信頼できると判断した情報源からの情報に基づいて作成しておりますが、その正確性・安全性を保護するものではありません。売買は必ず、ご自身の判断で行ってください。

その他の貴金属銘柄記事