大証白金は、予想以上に反発しております。基本は買い目線です。しかし、前々からお伝えしているように、3600円～4000円レンジを想定していますので、もう少し新規買いは我慢したいと思います。白金が反発している理由として考えられますのは、非鉄貴金属の反発です。中国当局が7月5日・6日に国家備蓄を放出する話があり、その大半が実需業者へ売却するとのこと。そのため、非鉄貴金属の下落は一時的と見られております。今回の白金下落は、半分以上がこの材料で下げたと考えておりますが、それ以外で利上げ前倒し観測は払しょくしておりません。来月2日の米雇用統計で、雇用者数が事前予想の60万人増を上回るようならば、もう一度、金融商品全面安になり得ます。米国の多くの州は失業保険を9月を待たずに打ち切ることから、雇用回復が考えられます。
大証白金が、結果1番底で上昇する可能性もゼロではありませんが、昨日もコメントしたように上昇するためのエネルギーを蓄積するには、2番底、3番底が不可欠と考えております。
NY金は、昨日指摘したように、4月平均価格の1752.4ドル以下は弱気してはいけませんが、白金でも述べたように利上げ前倒しが払しょくしていない現状で、1800ドルを超えていくとは考えられません。今週に入り、米国金ETFが減少傾向にあるため、人気離脱は高値追いにはならず、むしろ伸び悩み減少を演じる可能性があります。中央銀行の買い＝底堅い、ETFの買い＝高値追いを考えると、NY金レンジは1750～1800ドルに収まると思います。よって、引き続き、今は逆張り方針で臨むのが良いでしょう。
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