金、白金、明暗分かれる!?18:04

 金と白金は、明暗が分かれています。ご存じのように、先月から中国当局が規制強化に動き香港、中国株が軒並み下落したことや、世界的にデルタ株が蔓延していることからの景気後退懸念により白金は売られやすい一方、金は安全資産として買い拾われやすくなっております。

 再三指摘しておりますが、NY白金市場においてファンド筋は新規売りをしているのも、先ほど述べた理由と思われます。ただし、株式市場が反発した場面ではショートカバーも入りやすく、連日そのような動きが続いていると判断しております。反面、NY金市場の場合はファンドが新規買いをしていると思われます。つまり、ファンドの動向を推測する限り、NY金買いNY白金売りを仕掛けてきていると考えております。

<やはり、大証白金割高は買えない>

先月中旬から白金他市場に比べ、大証白金は20円~25円割高で推移しておりました。本日は5円~8円まで縮小していますが、まだ割高です。意味することは、大証市場を弱気していないということになります。昨年10月~11月は大証市場は割安で推移しており、今年1月も割安でした。大証市場が上昇をけん引することは考えにくく、やはりNY市場の上昇に頼らざるを得ません。そう考えますと、今月は期待薄のように思います。ここは3600円~〇〇〇〇円のレンジをイメージしながらトレードしていきたいと思います。

<唯一明るい要素>

NY白金が1050ドルまで下落したため、上海白金の出来高が大幅増加しております。恐らく、実需の買いが入っていると予想しております。つまり、今はファンド売り、実需買いの綱引きになっていると思われます。ファンドが売っても下がらなくなる場面を探してみたいと思います。

本日は、白金中心にコメントしましたが、それ以外の相場観のお問い合わせは080-4653‐1005までご連絡ください。

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