大証白金期先は、スポット価格よりも割高推移。17:52

 昨日は、大証金、大証白金、日経225の全てにおいて、上値の重い展開、売りを意識しておいた方が良いと指摘しました。

 大きく崩れる相場かは疑問でしたが、内外でファンド売りの危険性があったため、やや売りに意識を持って対応しました。その考え方は、今でも変わりません。

 本日は、白金を中心にコメントいたします。本日は、前日に下落した反動高と考えております。大証白金3750円どころまで戻しても不思議ではありません。NY市場で言うのならば、1000ドルまで戻しても何の問題もございません。しかし、1000ドルを上回ると、WPICプラチナレポートを意識した方が良いでしょう。多少の供給過剰は、価格が安くなることで解消できますが、20トン以上となれば話は別です。ただし、プラチナの救いは需要も増加傾向にあるとの評価です。これは、下値を限定させる可能性があります。

 私は、正直、本日リバンド狙いで新規買いしました。ただし、買おうか、買わないか非常に迷いました。その一つの理由は、スポット価格より大証白金期先が10円ほど割高であることです。つい数日前は、スポット価格よりNYプラチナが6ドルほど割高でした。ただし、今回の相場下落により、今では、1~2ドルほど割安になっております。これは買われすぎの修正と判断しております。つまり、今の大証白金は、数日前のNYプラチナと近い状態にあるということになります。割高、割安を演出するのはファンドの動向です。しかし、現物価格より割高、割安でアービトラージを行うのは商社系になります。そう考えますと、再び売り叩かれる危険性も払しょくできていないということになります。

 私のイメージでは、NYプラチナスポット価格で1000ドル超えたところは再び売られ、950~960ドルまで下値を試したのち、再び1000ドルまで回復するようならば、そこから強気した方が良いと考えます。つまり、ドイツのロックダウン懸念、2021年通期プラチナ24トンの供給過剰は、簡単には払しょくできないと予想します。無視はできません。

 ここは、2回下値を試す可能性があることを意識しておいた方が良いでしょう。昨日も指摘したように、3750円~3500円のレンジを意識し、3800円を維持するようならば、考え方を切り替えていくのが良いでしょう。

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