全体的にネガティブ相場が後退したか!?18:29

 【大証白金】

 前回のコメントで大証白金は、下振れリスクは後退したものの、3820円~3830円が上値抵抗となり、この価格帯をしっかり上抜けるかがポイントと指摘しました。先週末夜間取引では、その価格帯を上値抵抗にしていましたが、本日はその価格帯をしっかり上抜けて取引終了しました。とりあえず、第一段階はクリアしたように思います。(上昇する条件として)

 ただし、時間足・日足を見ますと、2日~3日間相場が下がらずに、3840円以上を維持することが第2段階になります。その条件をクリアできるとテクニカルが、日足で買い転換します。つまり、今週が重要になると予想します。

 白金について少しコメントしたいと思います。先日、WPIC(ワールド・プラチナ・インベストメント・カウンシル)から四半期プラチナレポートが公表されました。その内容は、既にご存知かと思いますが、2022年は19トンの供給過剰というものです。しかし、中国の輸入量はこの数字に反映していないことから、その分を加味すると需給はタイトになると思います。しかも、第1四半期でバックロック(在庫未処理分)の処理が完了し、仮に鉱山会社と労働組合との賃金交渉が長引くようならば、年々鉱山生産量が減少し続けている中、2022年の供給は更に落ち込む可能性があります。そうなれば、むしろ需給ひっ迫ということになります。今は高望みする必要はなく、目の前の弱材料を一つずつ消化できるか確認していきたいと思います。

今、相場が弱く働くのは、上海ロックダウン・半導体不足により世界自動車生産量の落ち込み、FRBの強気な利上げ姿勢によるリセッション(景気後退)懸念が、上値を抑えているように思います。つまり、プラチナの需給は引き締まりつつあるものの、目に見えない・予想のつかない需要落ち込み懸念が、下へ振れやすくしているように思います。

【大証金】

 大証金も、ここ数日間がポイントになると予想します。以前私は、円高に注意と述べました。これは、中・長期的な見方です。明日・明後日の話ではありません。ただし、現時点でNY金が下げ渋りを見せ、テクニカルが買い転換した場合、円高とNY金が相殺し、大証金は下げ渋ることも予想できます。しかしながら、今年の2月から4月にかけて約1600円上昇した相場が、再び同じように上昇するとは正直思えません。なぜならば、2月から3月初旬の大証金上昇はNY金上昇によるものであり、その後の上昇は円安によるものだからです。しかも、3月8日時点で638,502枚のNY金取組みが、5月26日には523,288枚まで減少しております。つまり、その分投資資金が流出したように思います。一相場を演じたNY金に再び投資資金が戻ってくるのは、もう少し先の話になると予想します。ロシア・ウクライナ戦争や、インフレリスク懸念は既にNY金価格が織り込んだと判断しております。円安の勢いも弱回った現状で、先月までの上昇相場は意識しない方が良いでしょう。

【日経225】

 日経225は、本日大幅上昇を演じました。前回のコメントで、FOMC議事録を受けながらNYダウが、プラスサイドで取引終了したことは評価に値すると述べました。しかも、先週末のNYダウが更に大幅上昇したことで、株式市場において下落相場終了の動きと判断しました。ただし、会員サイトでも述べましたが、本日は短期的にやや買われすぎたように思えるため、数日間は押し目を形成すると予想します。そのような動きを演じた場合は、買い拾ってみるのも良いでしょう。26500円~27500円のレンジを予想していましたが、そのレンジを引き上げても良いと考えます。

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