今週の米CPIに注目集中。18:28

 先週末の米雇用統計では、非農業部門雇用者数が予想以上に増加したことで、米国金融引き締め警戒により株式・商品市場ともに瞬間下落しましたが、既に市場の目線は今週のCPI(消費者物価指数)へ向けられていることもあり、下落は一時的でした。そのCPIの市場予想は、前年同月比8.8%上昇(前回8.6%上昇)となっております。

こちらは、WTI原油日足チャートになります。6月の原油価格推移を見ましても、6月CPIが市場予想を上回るような上昇になるか疑問です。

 今月は、21日にECB理事会、27日にFOMCが予定されております。ECB理事会では0.25~0.5%利上げ、FOMCでは0.75%利上げを予想しております。今月は、ドル・ユーロ・円の動きが、日々入れ替わるように思います。本日は、ドル高です。その影響から円、ユーロともに安くなっております。ただし、その中で一番弱い通貨は円です。

 日銀の金融政策変更期待で、大口投機家は円を買ってるようですが、その兆候は見られず、しかも既にそのことを織り込んでいる可能性があり、今のところ円高へ流れが変化するとは思えません。よって、リスクオフで円が買われたとしても一時的であり、引き続き円安を意識しておくのが良いでしょう。

【大証金】

大証金は、先週もお伝えしたように、相場が売られすぎであったため、本日反発しました。先週、私自身半信半疑だったのでコメントしませんでしたが、先週末のCFTC建玉明細を見て、やはり大口投機家が売りポジションを増やしていたことを確認しました。以前にも指摘しましたが、大口投機家は高くなると買い、安くなると売る、トレンドフォローで相場を組み立てます。先週、NY金価格が安くなったにも関わらず、取組みが増加しました。取組みが増加するということは、一概には言えませんが、大口投機家がポジションを増やすケース。恐らく、今月FOMCで0.75%利上げを意識し、新規売りしたように思います。そのため、ドル高にもかかわらず、本日のNY金時間外取引は下値が限定でした。NY時間を見ないと判断はできませんが、このまま下げ渋るようならば、1日~2日後に反発すると予想します。よって、中・長期では〇〇〇〇円台を買い拾いとします。

【大証白金】

 大証白金は、先週末指摘していた3776円を上回ったことで、3838円まで上昇しました。しかし、3850円を上回らなかったことで、売りヘッジは成立しておりません。恐らく、1日~2日間は上値の重い状況のように思いますが、下げ渋りを見せるようならば、その後、再び反発することでしょう。ただし、その反発したところは、買いポジションの3分の1程度売りヘッジしておきたいと思います。やはり、米国景気減速懸念や上海ロックダウン懸念があるため、何度か下値を試すように思います。

ちなみに、上海市ではオミクロン株の新たな系統の「BA.5」確認されました。12日から3日間、1000万人以上を対象とし、PCR検査を行うようです。

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