今年の天候相場はない!?

 東京トウモロコシは、引き続き売り方針。確実に上値が重くなっております。以前から何度もお伝えしていますが、今回は天候相場(上昇の大相場)を期待することはできません。なぜ?それは需給が潤沢だからです。昨年6月時点の期初在庫は17億800万エーカーでした。そのため、期末在庫は20億800万エーカーと過去最高の在庫見通しとなりました。ただし、そこで昨年の異常気象により4.40ドルまで上昇しました。取組面から見ますと、シカゴコーンは132万枚から149万枚に増加したことから、3ドル台から上昇したと言えます。

 それならば、今はどうでしょう?まずは、期初在庫です22億9500万Bu存在します。昨年よりも6億Bu多いことになります。わざわざ期初在庫を出しているのは、現時点である在庫だからです。この在庫は大きな変化わありません。次に期末在庫です。21億1000万Buの見通しとなっております。これは、9400万エーカーの昨年の作付面積から9000万に減少した期末在庫です。既大幅減反の数字なのです。そして、取組は132万枚から141万まいまで既に増加しております。しかも、ファンドのネットロング(買い越枚数)8万5000枚となっております。

 何を言いたいかと言いますと、会員サイトにも掲載しましたが、期初在庫は潤沢にあるため、つまり昨年が大大大豊作だったことから(ただの豊作ではない事を理解)在庫は潤沢にあり、そのため今年干ばつ・洪水でも相場が持ち上がりにくい。なぜならば、農家は高いところに売りヘッジするからです。

 しかも、天候相場で買われるときは、今の時点での取り組みが130万枚前半であり、4ドル越えで取組増加が理想ですが、既に取組は140万枚を超えている。天候・天候と言いますが、天候相場を作っているのはファンドです。日本の領土とほぼ同じ作付面積であるため、北海道と沖縄の天候が違う分、天候相場のリズムに合わない限りは、相場は上がらないと見ております。よって、今の時点が作柄良以上67%(70%以上が大豊作の作柄)を織り込んでいるため、下がりにくいものの、7月以降気温が上がらない場合は、一気に売られると予想しております。売り方針は変わりありません。

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