東京トウモロコシは、10日の発表まで静観。

 昨日、10日の米農務省から発表される需給報告の事前予想が出ました。その内容によりますと、2018-19年度の期末在庫は16億3100万Buであり、生産高は140億9100万Buでした。作付面積で計算しますと、単収は175Buとの予想しております。昨年が176.6Buであったため、市場の予想は冷静であると思いました。この数字は、既に相場へ織り込まれていると、私は考えます。あとは米農務省の判断です。

 本日、夜間取引で5月2日の高値を更新しました。本日は、円安が進んだために買われましたが、果たして円安でどこまで買い上げることができるのでしょうか?先ほどの需給報告の事前予想を見ますと、正直予想が付きません。言ってしまいますと、単収175Buは妥当なところと、私は考えます。そう考えますと、仮に下方修正された場合(175Buの予想から173Bu前後下方修正)、一時的にシカゴコーンが買われるかもしれませんが、強材料出尽くして、その後売り浴びせが予想されます。シカゴ市場で4ドルを維持できるかが、10日以降ポイントになりそうです。

 

 東京金は、正直ボラティリティーが低くなりました。ドルを弱気していたヘッジファンドが、買戻しに動き始め、ドルが堅調に推移しているため、NY金の上値は重くなり、そのことから東京金は上昇しにくくなっております。以前は、円安が相場をけん引(上昇要因)すると予想し、最近ではドル安が東京金の買われる材料と、改めてコメントいたしております。と言いますのも、NY金が上昇しない限り、東京金は上がりにくくなるのは事実です。この前までは、ドル高というよりは、円安に動いていたため、NY金にはさほど影響が出ないと考えていましたが、ここにきて円安というよりは、ドル高に動き始めていることから、どうしても内外共に上値の重い展開が予想されます。

 よって、東京金は、もうしばらく意識を売りにしながら、ポジション取りをしていく必要があります。買うのならば、東京白金を狙っていきたいと思います。

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