トウモロコシは、月末まで下げ渋るか!?

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 昨日のコメントに続き、本日も東京トウモロコシのコメントを致します。

米農務省から需給報告がありました。皆様、既にご覧になっているかと思いますが、新穀の期末在庫が予想以上に下方修正されました。結果は以下の通りです。

      2018-19年度

生産高 140.40億Bu(前月見通し140.40億Bu) 単収   174.0Bu(同174.0Bu)

消費合計 146.15億Bu(同145.90億Bu)  期末在庫  15.77億Bu(同16.82億Bu)

ご覧いただきますと、2018年度の単収を据え置いたため生産高も据え置かれ、新穀に関しましては飼料用需要が減少、エタノール需要が増加したことで、前年見通しよりも消費量が2500万Bu上方修正されました。つまり、需要が増加したことになります。しかしながら、期末在庫は1.05億Bu下方修正、これは旧穀の輸出需要が増加したため、期末在庫が減少し、新穀の期初在庫が減少したことから、1億Bu以上下方修正されました。

 私自身、作柄が良好であったことから、少なくとも単収は1~2Bu上方修正すると予想しておりました。しかし、同省は天候相場が終了していないこともあって、単収を据え置いてきたように思います。ただし、今回の需給報告で確認できましたのは、米国内で飼料用需要の減少、世界でも消費量が前月見通しよりも減少しておりました。完全には言えませんが、レーショにング(価格上昇による需要減退)が起き始めているように思います。

実際のところ、米国産大豆の需給報告も期末在庫が下方修正されましたが、シカゴ市場であまり反応せずに、時間外取引で7~10セント安くなりました。恐らく、コーン買い・大豆売りのストラドルの解消が出たように思います。

 上記のチャートは、そのシカゴコーンとシカゴ大豆の比価を表したものになります。そのチャートを見ますと、ここ最近ではシカゴコーンが大豆に対し、割高になっているように思います。ただし、今回の需給報告で期末在庫がさらに下方修正されたという事から、余程のことがない限り、月末の作付推定面積(確定面積)の発表までは、下げ渋りを見せることも考えていかなければいけません。

 ただし、私は未だ下値を期待できると考えているため、ここは売りポジションを維持していこうと思います。

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